2025年12月13日 / ライフスタイル

毎日1杯飲むだけ!寒い季節に頼れる「体を整える飲み物」とは?管理栄養士が解説

毎日1杯飲むだけ!寒い季節に頼れる「体を整える飲み物」とは?管理栄養士が解説

1.寒い季節に「1杯の飲み物」が効く理由

1-1. 冬はなぜ体調を崩しやすいのか

冬になると、次のような変化が起こります。

  • 気温低下で血管が収縮し、血流が悪くなる

  • 空気の乾燥で、のどや鼻の粘膜が傷つき、ウイルスが侵入しやすくなる

  • 日照時間の減少で、自律神経やホルモンバランスが乱れやすい

  • 運動量が減り、代謝も低下しがち


これらが重なると、「冷え」「だるさ」「便秘や下痢」「風邪をひきやすい」「なんとなく気分が落ち込む」といった、いわゆる“未病”の状態が続きやすくなります。


この「ゆらぎやすい冬の体」をケアするには、

  1. 血流を良くして体を温める

  2. 免疫機能をサポートする

  3. 余計な負担をかけない(砂糖・脂質・アルコールなどを摂りすぎない)

といった視点が大切。ここで役立つのが、日々の「飲み物」です。

1-2. 「食事より飲み物」が続けやすい理由

冬の健康習慣というと、栄養バランスの良い食事や運動が頭に浮かびますが、実際には

  • 忙しくて料理を変える余裕はない

  • 運動習慣をいきなり作るのはハードルが高い

という人が多いはずです。

その点、飲み物なら

  • いまの生活に「置き換え」や「1杯プラス」で取り入れやすい

  • コンビニやスーパーで簡単に手に入る

  • 家でもすぐに用意できる

というメリットがあります。


そこでこの記事では、「毎日1杯だけなら、どれを選ぶと体にうれしいか?」という観点で、管理栄養士が推したい2つの飲み物を取り上げます。



2.体を守りながらホッとできる「緑茶」

2-1. 緑茶に含まれる主な成分

緑茶は、日本人になじみ深いお茶ですが、実は“機能性飲料”ともいえるほど多くの有効成分を含みます。


  • カテキン:ポリフェノールの一種。抗酸化・抗菌・抗ウイルス作用を持つ

  • テアニン:緑茶に特有のアミノ酸。リラックス効果があるとされる

  • カフェイン:眠気覚ましや集中力アップに働く

  • ビタミンC:熱に比較的強く、抗酸化作用を持つ


静岡県などの資料では、カテキンが病原菌や食中毒菌への強い殺菌作用を持ち、腸内環境を整える働きがあることが紹介されています。菊川市公式ウェブサイト

2-2. 冬にうれしい緑茶の健康効果

(1) 免疫をサポートし、風邪・インフルエンザ対策に

カテキンの一種であるエピガロカテキンガレート(EGCG)には、ウイルスの増殖を抑える働きがあるとされ、インフルエンザ予防に関する研究も行われています。伊藤園 企業情報サイト+1
「緑茶うがい」が話題になったことがありますが、飲み物として適度に摂ることでも、のどや口の中を潤しつつ、抗ウイルス作用のある成分を取り入れることができます。



(2) 悪玉コレステロールを下げ、血管を守る

緑茶のカテキンが、総コレステロールやLDLコレステロール(いわゆる悪玉)を下げる可能性を示すメタ解析が報告されています。PubMed+2J-STAGE+2
冬は運動量が減り、血液がドロッとしがち。緑茶を日々の飲み物として選ぶことで、長い目で見た心血管の健康にもプラスに働くと期待されています。



(3) リラックスしつつ、頭はスッキリ

テアニンには、脳のα波を増やしてリラックス状態を高める可能性があり、カフェインと組み合わせることで「落ち着いて集中できる」状態を作る働きがあると考えられています。Verywell Health
在宅ワークで1日じゅう家にいると、オンとオフの切り替えが難しくなりがち。朝の一杯をコーヒーから緑茶に変えるだけで、「穏やかに覚醒する」感覚を得られる人も多いです。

2-3. 管理栄養士おすすめ・冬の緑茶の飲み方

■ 1日1〜3杯が目安

  • 緑茶のカフェイン量は、100mLあたり約20mg前後(お茶の種類・濃さで変動)

  • 一般的な湯呑1杯(150mL)で30mg程度と考えると、1〜3杯なら多くの人にとって適量

カフェインに弱い人や妊娠中・授乳中の女性、持病がある人は、医師・薬剤師と相談しながら量を調整しましょう。



■ 70〜80℃のお湯でじっくり

カテキンは高温でよく出ますが、渋みも強くなりがち。

  • 体を温めたい冬は、70〜80℃のお湯で1〜2分を目安に

  • 渋みが苦手な人は、1煎目を短めにして2煎目をゆっくり楽しむ

といった工夫がおすすめです。



■ 食事との相性も意識

  • 食後すぐの大量摂取は、緑茶ポリフェノールが鉄分の吸収を妨げる可能性が指摘されています。貧血が気になる人は、食後30分〜1時間ほど空けて飲むと安心です。

  • 揚げ物や脂っこい料理と一緒に飲むと、口の中がさっぱりし、脂質の酸化を抑える点でもメリットが期待できます。



3.冷え対策の強い味方「ジンジャードリンク」

冬の“体を整える飲み物”として、緑茶と双璧をなすのが、生姜を使ったジンジャーティーや生姜湯などの「ジンジャードリンク」です。

3-1. 生姜のあたため成分 ― ジンゲロールとショウガオール

生姜に含まれる代表的な辛味成分は、

  • ジンゲロール:生の生姜に多く含まれ、血行促進・抗菌作用がある

  • ショウガオール:加熱や乾燥によってジンゲロールから変化し、胃腸の血流を増やして体の中から温める働きがある

と説明されています。農林水産省+2養命酒+2


つまり、生姜は生で摂るとシャキッとした辛さと殺菌・血行促進加熱して摂るとポカポカ感アップと、使い方で得られる実感が少し変わる食材です。

3-2. 期待できる主な健康効果

近年、生姜に関する研究は世界中で進んでおり、炎症マーカー(CRPやTNF-α)を下げる可能性や、関節リウマチ・肥満・糖尿病などの症状改善との関連が報告されています。PMC+2サイエンスダイレクト+2


日常的な飲み物として取り入れると、次のようなメリットが期待できます。

  • 手足の冷えを和らげる

  • 胃腸の働きを助け、消化不良や食欲不振のケアに

  • 体を内側から温めることで、代謝アップをサポート

  • ほどよいスパイス感で、気分をシャキッと切り替える

3-3. 基本のジンジャードリンク・レシピ(1杯分)

■ ジンジャーティー

材料

  • 紅茶 ティーバッグ1個(または茶葉2〜3g)

  • お湯 200mL

  • 生姜(皮付きのまますりおろし) 小さじ1/2〜1

  • はちみつ 小さじ1〜2(お好みで)


作り方

  1. カップにティーバッグを入れ、沸騰したお湯を注ぐ。

  2. 3分ほど蒸らしたら、ティーバッグを取り出す。

  3. すりおろした生姜を加え、よく混ぜる。

  4. はちみつで甘さを調整して完成。

紅茶のカフェインが気になる人は、カフェインレス紅茶やルイボスティー、ほうじ茶などでアレンジしてもOKです。


■ シンプル生姜湯

材料

  • お湯 150〜200mL

  • 生姜すりおろし 小さじ1/2

  • はちみつ or 黒糖 小さじ1〜2


作り方

  1. 耐熱カップに生姜と甘味料を入れる。

  2. お湯を注いでよく混ぜる。

  3. 好みでレモン汁を数滴加えると、さっぱりした風味に。

甘味料は、血糖値が気になる場合は少なめにしたり、ノンカロリー甘味料に置き換えたりしても良いでしょう。

3-4. 市販品を選ぶときのポイント

  • 「しょうがシロップ」「ジンジャーコーディアル」などを使うと手軽ですが、砂糖がたっぷり入っている商品も多いので、成分表示の「糖類の量」をチェック。

  • 生姜の量(○%)が明記されているものや、「生姜エキス」「乾燥生姜」などが上位に書かれている商品だと、生姜由来の成分を摂りやすくなります。

  • カフェインレスのハーブティータイプは、就寝前にも飲みやすく、冷えが強い人の夜の一杯におすすめです。

3-5. 生姜ドリンクの注意点

  • 辛味が強いため、胃が弱い人は空腹時を避けるか、生姜の量を控えめに。

  • 血液をサラサラにする薬を服用中の人や、持病のある人は、念のため主治医に相談しましょう。

  • 農林水産省の情報では、生姜の1日目安量は約10g(薄切り5〜6枚程度)とされています。農林水産省 ドリンクに使う量も、この範囲を目安にすると安心です。



4.緑茶 vs ジンジャードリンク:どう使い分ける?

4-1. シーン別のおすすめ

  • 朝〜日中:緑茶を中心に

    • テレワークのスタートに

    • 昼食後の一杯で、血糖や脂質のケアも意識

    • 仕事の合間の“リセットタイム”に

  • 夕方〜就寝前:カフェインレスのジンジャードリンク

    • 帰宅後、体が冷え切っているとき

    • 風呂上がりのポカポカをキープしたいタイミング

    • 寝る前のリラックスドリンクとして(カフェインレスの茶葉や白湯ベースで)

4-2. こんな人にはこの組み合わせ

  • 冷え性+むくみが気になる人

    • 日中は水分補給を緑茶+水で

    • 夜は塩分控えめの生姜湯やジンジャーティーを少量

  • コレステロール値・体重が気になる人

    • 砂糖入り飲料やジュースを「無糖の緑茶」に置き換え

    • おやつ代わりに甘さ控えめのジンジャーティーを一杯

  • ストレスで甘い飲み物に手が伸びがちな人

    • 仕事中は緑茶+小さなおやつ(ナッツや高カカオチョコなど)

    • 夜ははちみつ少なめの生姜湯で“心だけ甘やかす”



5.1日1杯を「ちゃんと続く」習慣にするコツ

5-1. ルーティンにくっつける

  • 朝、歯みがきの後に必ず緑茶を淹れる

  • ランチ後のコーヒーを「食後の緑茶」に替える

  • 風呂の湯はりボタンを押したら生姜をすりおろす

このように、すでにある行動に“くっつける”と習慣化がラクになります。

5-2. 道具と材料を「見える場所」に置く

  • 職場のデスクにティーバッグとマグカップを常備

  • キッチンに、生姜おろしと小さな保存容器(すりおろし生姜ストック用)をセット

  • ポットや保温ボトルに、あらかじめ緑茶を作っておく

「準備の手間」を徹底的に減らすと、飲むまでのハードルが一気に下がります。

5-3. 完璧を目指さず「ゆるく続ける」

  • 忙しい日はコンビニのペットボトル緑茶でOK(無糖を選ぶ)

  • 生姜が切れている日は、ほうじ茶やゆず茶など、別の温かい飲み物で代用

  • “毎日”にこだわりすぎず、「週の半分飲めていたら合格」と考える

といった柔らかいルールにしておくと、挫折感なく続けられます。



6.よくある質問Q&A

Q1. 緑茶もジンジャードリンクも、たくさん飲めば飲むほどいい?

A.「適量」を守ることが大切です。

  • 緑茶はカフェインがあるため、コーヒーやエナジードリンクと合わせて1日400mg(緑茶なら約8杯)を超えないようにするのが一つの目安です。Verywell Health

  • 生姜も摂りすぎると胃を刺激し、胸やけの原因になることがあります。前述のとおり、生姜は1日10g程度までを目安にしましょう。農林水産省

「毎日1杯」を基本にしつつ、体調を見ながら2〜3杯まで増やすイメージが安心です。

Q2. 子どもも一緒に飲んでいい?

  • 緑茶は、子どもの年齢や体重を考慮しながら、薄めのお茶を少量から始めましょう。カフェインを含むため、就寝4〜5時間前は控えめに。

  • 生姜ドリンクは、辛味が強いため、幼児には向きません。小学生以上でも、生姜の量をごく少量から試して、辛さや胃の具合を確認してください。

Q3. ペットボトルの緑茶でも効果はある?

無糖の緑茶飲料でも、カテキンやテアニンは含まれます。ただし、

  • 甘味料や香料が加えられている商品もある

  • 高濃度カテキン飲料は、摂りすぎると肝機能への影響が報告されている

などの点から、日常的に飲む分には**「普通の無糖緑茶」を選び、1日1〜3本まで**にとどめると安心です。自宅では茶葉から淹れたお茶をメインにするのがおすすめです。

Q4. コーヒー好きでも、緑茶に変えた方がいい?

コーヒーにもポリフェノールやカフェインなどのメリットがあります。無理にやめる必要はありませんが、

  • 午前中:コーヒー

  • 午後:緑茶

  • 夜:カフェインレスのジンジャードリンク

というように、時間帯で飲み分けると、カフェイン総量をコントロールしつつ、それぞれの良さを取り入れられます。



7.まとめ:この冬は「一日一杯」で体をいたわる

  • 冬は、冷え・乾燥・運動不足などが重なり、体調が崩れやすい季節。

  • 毎日の飲み物を工夫することで、体の内側から免疫や血流をサポートできる。

  • 緑茶は、カテキンによる抗酸化・抗ウイルス作用や、コレステロール・血糖・体脂肪への影響が研究されている、頼れる「和の機能性飲料」。菊川市公式ウェブサイト+2サイエンスダイレクト+2

  • ジンジャードリンクは、生姜のジンゲロール&ショウガオールの働きで、体を内側から温め、冷えや消化機能のサポートに役立つ。養命酒+2PMC+2

  • どちらも「毎日1杯」からでOK。完璧を目指さず、生活に無理なく組み込める形で続けることが、いちばんの健康習慣になる。

忙しい日も、ちょっと落ち込んだ日も、カップ1杯分の時間だけは、自分の体と心に向き合う小さな儀式にしてみてください。その一杯が、冬を乗り切る大きな支えになってくれます。