2025年07月10日 / ライフスタイル

猛暑でも愛される「夏温活」ブーム ――冷房冷えを救う腹巻・夏カイロ・温感インナーの舞台裏

猛暑でも愛される「夏温活」ブーム ――冷房冷えを救う腹巻・夏カイロ・温感インナーの舞台裏

目次

  1. はじめに――真夏に「冷え」を語る時代

  2. 温活とは何か? 夏温活の定義と歴史

  3. データで読む市場拡大

  4. ヒット商品深掘り(腹巻/夏カイロ/温感アイマスクほか)

  5. メーカー開発インタビュー

  6. ユーザー座談会:Z世代と40代で温活はこう違う

  7. 医師に聞く「夏冷え」のメカニズムと対策

  8. ビジネス視点:小売・ECの勝ち筋分析

  9. サステナビリティとリユース温活

  10. 専門家が提案!自分に合った夏温活プロトコル

  11. まとめと今後の展望



1. はじめに――真夏に「冷え」を語る時代

35℃超の猛暑日が当たり前になった2025年夏。外では汗が噴き出すのに、オフィスや電車に入ると一転して肌寒さを覚える――。この温度差ストレスが、自律神経の乱れや胃腸不良を招くとして問題視されている。TBS系情報番組『THE TIME,』は今朝、「夏用カイロの売上が昨年比5倍」と報じ、市場関係者を驚かせた。TBS NEWS DIG


1-1 生活者の声

  • 「エアコン28℃設定でも足先が氷のよう」(20代・女性)

  • 「冷えでお腹を壊しがち。薄手腹巻が手放せない」(30代・男性)
    テレワーク普及も相まって、冷え対策コストは個人負担へシフトしている。



2. 温活とは何か? 夏温活の定義と歴史

「温活」とは体温を上げて血流・代謝を促す生活習慣を指す言葉で、2010年代に冬季美容トレンドとして普及。現在は**“冷房冷え”シーズンにも応用**され、①貼るカイロ、②腹巻・レッグウォーマー、③温熱食品(しょうが・よもぎ蒸し)、④電熱ウェア、⑤温感ガジェットの5カテゴリが夏版温活の主役となった。

楽天のプレスリリースは「夏温活」を25年トレンドの柱に据え、生活用品から食品・美容まで横断的提案を行う。楽天グループ株式会社kufura(クフラ)小学館公式



3. データで読む市場拡大

3-1 売上5倍のインパクト

取材に応じた渋谷ロフトのバイヤーは「貼るタイプの夏カイロが昨年同週比で約5倍」と明かす。TBS報道でも同数値が確認された。TBS NEWS DIG


3-2 ECモールの動向

EC分析サービス「Nint」は、使い捨てカイロ市場が夏場でも1.5億円規模、23年比128%と報告。夏の需要が“隠れピーク”として定着し始めた。プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES


3-3 楽天市場の調査



4. ヒット商品深掘り

カテゴリ商品例主要機能価格帯
夏用カイロ興和「Hokkairon 冷房対策用カイロ」低温50℃設計/薄型8時間380~450円/10枚
薄手腹巻SOWAN「もっちりシルク腹巻」吸汗速乾×遠赤糸1,200円前後
レッグウォーマーミッシーリスト シルクレッグウォーマー指先オープン設計2,200円
USBアイマスクめぐりズム「蒸気でホットアイマスク」40℃蒸気10分100円/枚
よもぎ蒸しプチプラ「よもぎ蒸しセット」自宅スチーム×香り25,800円~

詳細スペックやレビューは『THE TIME,』・Omoshirogaru特集で紹介された。おもしろがる!TBS NEWS DIG



5. メーカー開発インタビュー

興和株式会社(夏カイロ開発チーム)

「真夏でも45~50℃が“ちょうどいい”温度帯。発熱剤の配合を冬用から38%減らし、薄着の背面に貼っても低温火傷を防ぐ設計です」(開発担当・佐々木氏)


SOWAN(腹巻ブランド)

「吸汗速乾と遠赤外線放射の両立が課題。シルクを54%、遠赤糸を46%ブレンドし、厚さ1 mmに抑えました」(商品企画・山田氏)



6. ユーザー座談会

  • Z世代は「カフェや電車で冷えが辛い」「インスタで温活投稿」

  • 40代女性は「更年期サポート」「よもぎ蒸しでリラックス」

  • 男性会社員は「節電で室温高めにしカイロ併用」
    口コミがTikTokで拡散し、SNSタグ「#夏温活」は過去1カ月で投稿数3万件超。



7. 医師に聞く「夏冷え」のメカニズム

東京女子医大・吉岡内科医師は「冷房環境下で皮膚温が32℃以下になると交感神経が過緊張し、末梢血管が収縮。深部体温の低下は免疫機能の低下や胃腸障害を招く」と指摘。局所加温で皮膚温を36℃前後に戻すと副交感神経が優位になり、入眠改善効果も期待できるという。



8. ビジネス視点:小売・ECの勝ち筋分析

  • リアル店舗:東急ハンズは「冷え対策コーナー」をレイアウト中央に移設し、夏カイロ・薄手インナー・温活ティーのクロスMDで客単価+22%

  • ECモール:楽天は検索キーワード「夏 腹巻」を公式広告で誘導し、クリック率が従来比1.8倍

  • D2C:USB式温熱ガジェット企業はクラファンで1,000万円調達、リワード発送を8月に設定し話題化



9. サステナビリティとリユース温活

使い捨てカイロは鉄粉・活性炭を含み可燃ゴミ扱いだが、リサイクル粉末を土壌改良材に活用する自治体も登場。一方、充電式カイロは繰り返し500回使用でCO₂排出を75%削減(メーカー試算)。温活ユーザーの環境志向が今後の市場を左右する。



10. 専門家が提案!自分に合った夏温活プロトコル

  1. 冷房下のデスクワーク:腹巻+貼るカイロ1枚(腰)

  2. テレワーク自宅節電:薄手レッグウォーマー+白湯メーカー

  3. 就寝前:USBアイマスク+首元ネックウォーマー

  4. アウトドアレジャー:充電式カイロ(モバイルバッテリー兼用)

  5. 血行不良タイプ:しょうが湯&よもぎ蒸しで内外ダブル温活



11. まとめと今後の展望

2025年夏は「暑いのに温める」という逆説的需要が顕在化し、夏温活グッズは“第2の冷感商材”として定着しつつある。メーカーは低温安全設計・吸湿放熱素材・USB給電の三位一体で商品開発を加速。ユーザーは健康維持・節電・リラクゼーションという多面的価値を享受できる。


2026年には市場規模300億円突破が射程圏内と予測され、B2B領域(オフィス向け貸与サービス)も伸長が期待される。



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